真田広之さんが手がけたドラマ「SHOGUN 将軍」がゴールデングローブ賞を獲得しました。おめでとうございます。この作品は海外制作で世界をマーケットにしたものでありながら、セリフのほとんどが日本語で語られています。日本文化と日本語が世界最高峰のエンタメの世界で評価されたという点で快挙なのです。そこで語られている日本語は現代語でありながら江戸時代を思わせる、いわゆる「時代劇言葉」です。「拙者、〇〇と申す」「お主、謀ったな!」というあの独特の言い回しです。日本語の幅広さと奥深さに興味を持ってもらえるのではないかと、この作品から広がる影響を楽しみにしています。
同じく侍映画といえば、去年大ヒットした「侍タイムスリッパー」です。こちらは正に時代劇そのものをテーマにしたものです。札幌で公開されてすぐに見にいきましたが、私の中では2024年のNo.1でした。あ、「ルックバック」も良かったです。SHOGUNと侍タイムスリッパー、予算も含めて規模が全く違いますが共通しているのは「時代劇愛」です。この愛。偏愛と言ってもいいでしょう。これこそが人の心を掴むのだとあらためて確信しました。
これから第何次かはわかりませんが、侍ブーム、時代劇ブームがきます。そして今回は、海外の人がもつ日本文化と日本語への興味は表面的なところからより深いところへ入っていきます。そうなると私の守備範囲である日本語の語りで伝える落語や活弁も海外向けエンタメとしての可能性が広がっていくのです。ほんまかいな(笑)
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