これまで西も東も南も北もいろんな国を旅してきました。大陸で言うとアフリカ大陸と南極大陸以外は足を踏み入れました。行った国の数はそれほどではありません。15カ国ほどです。しかし旅先で知り合った人の出身国を数えればその倍以上にはなるはずです。特にワールドカップサッカーでは世界中の人が集まります。様々な国や文化の違いはあっても旅で出会った人の印象は共通しています。旅の心得その四です。
「だいたいの人はいい人」
言葉が通じないと不安になりますよね。知らない土地の知らない人達の知らない言葉に囲まれるのが旅です。体の大きい人や日本ではあまり見ない顔つきの人を見るとバイアスがかかってしまいます。日本語教師の資格を取った時にもアンコンシャス・バイアスという言葉を勉強しました。意識しない思い込みで人を見てしまうことです。思い込みで不安になり相手を怖い人だと思ってしまうのです。特に国や人種といった大きな括りで個人を見てしまうと陥りがちです。でもみんな人間です。社会生活を普通におくるためには基本的に「いいひと」でいた方がうまくいきます。どの集団も社会も国も大きくは変わりません。
今回のアメリカ旅行で現地での移動はほぼライドシェアでした。ウーバーやリフトといったアプリです。特にウーバーは日本語対応なので本当に便利でした。乗った車のドライバーはみなさんいい人でした。商売だから当然でしょう。しかし見方を少し変えれば、いい人でないとサービスを提供できない仕組みとも言えます。アプリでは評価に合わせてチップも払えます。他のサービスも同じです。アメリカは仕組みによっていい社会を作るようにしているのかもしれません。サービス抜きだと違うのかというとそうでもありません。どの国でも街に暮らす人たちはだいたいはいい人です。ロシアでのエピソードを語っておきます。
ワールドカップサッカー観戦でロシアを旅しました。エカテリンブルクという地方都市で日本戦がありました。試合前日に観光する中で間違った路面電車に乗ってしまいました。町外れの終着駅について途方に暮れていると一緒に乗ってきたおばさんが私に話しかけてきました。もちろんロシア語です。全くわかりませんが「あんた道に迷ってるんでしょ、この電車に乗りなさい」というようなことを言っていたのでしょう。駅にいた若い男性を捕まえて「この人を〇〇駅で下ろしてあげて」みたいなことを言って私を電車に乗せてくれました。
旅で出会う人は「だいたいの人はいい人」です。もちろん場所や状況によってリスクヘッジはしなくてはいけません。でも少なくとも私が出会った市井の人達はいい人でした。いい人前提で外国の人を見た方がいい旅になります。今たくさんの外国人が日本に観光に来ています。彼らにとっても、いい日本人として振る舞いたいですね。
今回はここまで。読んでいただきありがとうございます。また次回を楽しみにしてください。
