旅の心得 その七

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NASAのケネディ宇宙センターに行って学んだことがたくさんあります。いくつかをこうしてブログに残しています。大きく括れば宇宙開発は「人類の壮大な旅」です。今進められているアルテミス計画は月だけではなく火星に人類を送り込もうというものです。地球上の生物の起源は宇宙からやってきたのではないかと言われています。その延長線上に私たちは生きています。起源はどこなのか。未来はどこにあるのか。それを探すのが旅の目的だと私なりに解釈しています。

いきなり大上段に構えるような語りになってしまいました。今回の旅の心得はそれほど大仰なものではありません。しかし旅をする上で大事なことです。壮大なNASAの計画も緻密で地味な準備の積み重ねによって作られています。あらゆる可能性を想定して準備します。それでも想定外のことが起きます。その時には準備してきた中から新たな組み合わせを生み出し対応します。アポロ13号はその代表です。

「プランBをもて」

ケネディ宇宙センターのコントロールセンターは格納庫の横にあります。建物の中には同じ部屋が4つあります。常に予備の部屋が使えるようになっているそうです。飛行機の設計も同じく必ず予備が用意されています。旅にはプランBが必要です。もし予定外のことが起きた時にどうするか。旅の準備として考えておくのです。心配しすぎと思われるかもしれません。しかし考えておくことでプランAを安心して楽しむことができます。

今回の旅では心得その一で語ったようにスタートで躓きました。私のプランBは「目的地は変更せず内容を短縮する」でした。「NASAとスターウォーズのアトラクションがあるWDWハリウッドだけは諦めない。そのほかは諦める。ただし空いた時間は有効に使う」です。準備としては移動をより自由にするためレンターカーを使えるように国際免許証を発行しておきました。結果としてはプランAで無事に旅を終えることができました。そのほかクレジットカードは2枚持つ。ロストバゲージ対応で機内持ち込みに着替えは1組入れておく。通信手段は2つ用意しておく(基本はESIM、docomoの国際ローミングをサブ)などです。

もう一つ大事なのが頼れる家族を持つことです。友人でもいいです。何かあった時に日本で対応してくれる人がいるだけであんしんです。私の場合は次男が旅行会社に勤めていることもあり、何かあれば連絡は彼に行くようにしていました。そのためには普段から頼りあえる関係を築いておくことが大事です。結果的に頼ることはなくても頼れる存在です。そういう意味では日常生活もまた旅の準備期間と言えます。

今回はここまで。読んでいただきありがとうございます。次回をお楽しみに。


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