スケジュール通りにいかなかったり、思わぬトラブルにあったりするのが旅です。旅のやることリストを作って出かける人もいるでしょう。私もリストにはしませんが計画を立てます。しかしどうしても出来なかったことが残ってしまいます。そんな時の旅の心得です。
「やり残したことは再訪の理由にする」
限られた時間の中でできることは多くはありません。また相手の都合や天気でも予定していたことができなくなります。今回の旅でもWDWで見たかったアトラクションが休演していたり限定チケットが取れなかったりでいくつかの積み残しができました。でもそれが「また来よう」という理由になります。簡単にまた来週!というわけにはいきませんが、そう考えるだけで楽しみが増えるでしょ?実は何度も行っている東京ディズニーランドでもあえて行かなかったアトラクションがありました。それはトムソーヤ島です。
なにそれ?という人もいるでしょう。ウェスタンランドの湖に浮かぶ島で、イカダで渡ります。正直人気スポットではありませんが開業当初からのアトラクションです。名前からトムソーヤの冒険の物語をベースにしていることは分かります。でも島に何があるのかよく知りません。私が見たガイドブックにも「さあ、夢に見たトムソーヤの世界へ」となんだか曖昧な表現しかありません。となると逆に何があるのか見てみたい!となりませんか?でも優先順位は下になります。そこでこう考えたのです。
「ここに行くために、また来よう」
あえて積み残すのです。でも次に来た時にも行きません。その次も、その次も。また来る理由にしておくのです。こうしてトムソーヤ島は私にとって永遠の憧れの地となっているのです。
見たかったコンサートが直前で中止になったことがあります。10年ほど前になります。東京国立競技場でポール・マッカートニーのライブがありました。解体される直前の国立競技場です。休みを合わせて飛行機とホテルをとって何ヶ月も楽しみにして当日を迎えました。しかしいつまで待ってもゲートが開きません。程なくアナウンスが流れ本人の体調不良のため已む無く中止となりました。でもきっとまた来てくれるはずだと信じることにしました。その時は万難を排してポールに会いにこようと決心しました。数年後に東京ドームで夢は叶いました。
もしも旅の目的が果たせなかったとしても「また今度」にしてしまえば次の旅までの長い時間を楽しめます。旅に限らずやり残しはあってもいいのです。それを後悔ではなく次の楽しみにすれば。
今回はここまで。読んでいただきありがとうございます。また次回。