みやながたり

日本語で世界をつなぐ アナウンサー、日本語教師、落語家、活弁士の宮永真幸のホームページ


まんじゅう怖い 防災落語


「語亭みーや」の高座名で落語をしています。先代の林家三平の最後の弟子、林家とんでん平師匠の元で3年目。ありがたいことに、おおむね月に一回ペースで小さな落語会で機会を得ています。基本は古典です。が、落語ですからそのままでは面白くありません。みやながたり流に旬のニュースを取り入れながらアレンジしています。笑える、楽しめると同時に役に立つ落語を作りたいと思って、作ってしまいました。

防災落語

それが「防災落語」です。落語界では外国人でも楽しめる「英語落語」や「やさしい日本語落語」を演じている方も多くいます。私の師匠は「手話落語」で耳の聞こえない人や小さな子供も楽しめるバリヤフリー落語を広めています。私ができるスタイルは何か?と考えた中で浮かんだのが防災落語です。
日頃、防災報道に携わり、防災士として防災教育についても考えています。災害は怖いけれど、防災は楽しい。「正しく恐れ、楽しく備える」が防災の基本です。でも、どうしても堅い話になりがちです。どうにか楽しみながら防災の知識を広められないか?と思い、私にしかできないスタイルを考えました。

まんじゅう怖い

構想を重ねて生み出したのが「防災!まんじゅう怖い」です。お稽古で師匠のお墨付きをもらい、先日のbokashi寄席でお披露目しました。まだ改良の余地はありますが、おおむね好評だったと自画自賛しておきます(笑)。ベースになっているのは皆さんもご存知の古典落語「まんじゅう怖い」です。絵本にもなっているので子供にもわかりやすい話です。私がこの落語を初めて生で聞いたのは高校生の時でした。学校の課外授業で笑福亭松鶴師匠が招かれ、披露したのが「まんじゅう怖い」です。当時、放送部だった私は裏方で師匠のお世話をしながら、音響機材の担当をしていました。もう時効だと思うので言いますが、控室がお酒の匂いがしていたのを強烈に覚えています(苦)。思えば、あの時が落語に興味を持った最初だったかもしれません。

あれから40年の時を経て、縁あって師匠と出会い、まさか自分が落語を披露するなんて。これもスティーブ・ジョブズの言うところのコネクティング・ドッツでしょうか。持ちネタも徐々に増えてきました。ようやく自分の形が出来始めたと思っています。当面の目標は、この防災落語を通じて落語と防災の楽しさを広めていくことです。ネットでざっくり調べたところ、本州では何人か「防災落語」に取り組んでいる社会人落語家がいるようですが、北海道では多分、私が最初ではないかと思います。もし興味のある方、防災イベントなどでのご依頼もお待ちしています。問い合わせから連絡ください。

今回はここまでです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。これからもよろしくネ♪


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