みやながたり

日本語で世界をつなぐ アナウンサー、日本語教師、落語家、活弁士の宮永真幸のホームページ


身の丈

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会社帰りの地下鉄で、若いカップルが私の前に立っていました。聞き耳を立てていたわけでは無いのですが、自然と会話が聞こえてきました。男性の服装について、女性が話をしています。「ユニクロ、GUでいいんじゃない。身の丈にあったのでいいでしょ」男性はファッションにこだわりがあるらしく、ブランド物の服を欲しいような話をしていました。身の丈について、その時に、ちょっと思ったことを語ります。

役が人を作るのか。ふさわしい人が役になるのか。両方とも言えると思います。会社の役職もそうでしょう。俳優の役もそうでしょう。先ほどの若者の会話を聞いていて、ちょっと背伸びしていい服着てみたら?と思わず声をかけそうになりました。特に若い人は、なりたい自分に形から入っていいと思うのです。ファストファッションも悪くは無いです。でも、そこに収まってしまうのもどうなのかな。ファッションにこだわるのならば、今は身の丈に合ってなかったとしても良いのです。そこに中身を合わせる努力が生まれるじゃないですか。

私は仕事柄、テレビに出る時には衣装を着ます。個人的にはファッションには興味がありません。それこそファストファッションでプライベートの服は充分です。でも、仕事で衣装担当の方が用意してれくれたスーツを着ると心持ちが違ってきます。スイッチが入るのです。キャスターに変身するのです。役になりきって演じる気分になります。多分、スポーツ選手もそういう面があるのではと想像します。サッカー選手ならば日本代表の侍ブルーのユニフォームを着たら、ふさわしい振る舞いと気持ちになるでしょう。

身の丈に合った服装をするのではなく、服装に合った身の丈になる。若者の会話を聞きながら、アラ還の私も自分に当てはめて考えさせられました。ファッションだけの話ではありません。食べる物とか、行くレストランとか、乗る車とか、泊まるホテルとか。生活の中でも、ちょっと背伸びした方がいいんだと思いました。黙っていても背が縮んでいく年代です(笑)。

今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。これかもよろしくネ♪


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