みやながたり

日本語で世界をつなぐ アナウンサー、日本語教師、落語家、活弁士の宮永真幸のホームページ


か!か?


日本語の先生を始めました。資格を取ってからまる3年です。なかなか環境が整わなかったのですが、ようやく縁にも恵まれて現場に立つことができました。個別具体名は伏せますが、ちょっとづつ、このブログで日本語教員の話も語っていきます。

アジアの国を中心に十数人の留学生のクラスを受け持つことになりました。私の担当は「音声」です。日本語を母語としない人が日本語を話すとき、表に現れる母語の影響は音声です。大きく分けるとイントネーションとアクセントとポーズです。これにリズムが加わります。コントなどで日本語を話す外国人を演じるときに、変なアクセントとイントネーションの喋り方になりますよね。逆に言えば、それらの癖を無くして日本人のアクセント、イントネーションで話すことができれば、日本人とのコミュニケーションが断然違ってきます。

人は見た目が9割という本がベストセラーになりました。「見た目」の定義と9割の評価は様々ですが、言語情報以外に人は大きく影響されるということです。メラビアンの法則では聴覚情報が38%となっています。話している言葉の意味よりも話し方による印象度が大きいということは言えるでしょう。日本語母語話者らしい話し方を身につけることで、学生たちのコミュニケーション力は格段に上がります。

らしい話し方で一番大事だと思うのはイントネーションです。最初の授業でわかったことがあります。文末の「か」のイントネーションを使い分けるのが難しいということです。疑問文は「か↗︎」肯定文は「か↘︎」です。この使い分けが日本語学習者にとって意外に難しいことがわかりました。多分、母語にもよると思いますが、私のこれからの研究課題です。

異文化に触れながら、日本語を介してリアルでやりとりができる。得難い経験です。新米日本語先生として還暦前に新しい世界に踏み出せたのは嬉しいことです。ありがたいことです。これまでの道のりも含めてこのブログに足跡を記録していこうと思います。

今回はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに。これかもよろしくネ♪


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