12月に入りました。今年も残すところ何日と指折り数える時期です。と、日本人は指を折って数をかぞえます。片手で親指から1、2、3、4、5。両手で10です。ところが、国によって手を使った数え方は違うのです。日本語の先生を始めて3ヶ月目に入りました。学生から教えてもらった数え方の話を語ります。

日本語の数字、数え方は本当に難しいです。私たち日本人でも迷うことがあります。アナウンサーであっても、ニュースの下読みでアクセント辞典をひきながら確認しています。例えば動物の数え方です。1頭か1匹か1羽か。数字そのものの読み方だって複雑です。「一二三さんは一さんと一美さんと一つの家で一月一日から一ヶ月過ごしました」てな文章は「一」の読み方は「ひ、はじめ、かず、ひと、いち、つい、いっ」です。

こんな複雑怪奇な言葉を留学生の皆さんが一生懸命に学んでいます。その熱意に応えるべく、新米日本語教師の私も日々勉強しています。数の話になった時に国によって違いがあることを知りました。バングラデシュの学生が教えてくれたのは、指の関節を使った数え方です。最初は親指を立てて1。2は親指で小指の第3関節(指の付け根)をタッチします。第2関節が3、第1関節が4、指の先が5です。次に薬指、中指の順で数えていきます。最後は人差し指で親指の付け根、第1関節、指先です。ちょっとやってみてください。

どうですか?なんと片手で20まで数えることができました。数字そのものは普遍的なもので世界共通の概念です。でも、数え方は千差万別です。国や地域によって全く違うのですね。面白いです。いろんなものの見方や、体の使い方ができるんですね。真偽の程は定かではありませんが、とある国では片手以上の数、つまり5より大きい数字は数えないという話を聞いたことがあります。それ以上は「たくさん」というそうです。

多様性を知ることは自分の人生を豊かにしてくれます。数え方ひとつでも、こんなにも個性があるのです。今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございます。また次回をお楽しみに。これからもよろしくネ♪


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