スターウォーズファンのタイムラインには今も興奮冷めやらぬ投稿が続いています。早くも2年後(2027年)にLAで開催される次のセレブレーションに向かって走り出しています。日本でも5月4日のスターウォーズの日(MAY the4th・フォースと共に)に合わせて映画のリバイバル上映やイベントが開かれます。まさに不朽の名作です。その第一作のサブタイトルが「新たなる希望」です。この希望という言葉が作品全体を通して語られています。スターウォーズセレブレーション(SWC)を語る最終回は「希望」についてです。
映画ではキーとなる設計図をレイア姫が「希望」と呼んでいます。そしてシリーズを通して描かれている壮大なテーマが希望です。絶望と思われる状況の中に希望の芽を見つけていく物語と言ってもいいでしょう。今回のセレブレーションで、様々な希望を見つけました。新たな希望を生み出していく瞬間です。俳優が登壇するステージでは前説があります。お客さんを何人かステージに上げてゲームをします。スターウォーズものまねやダンスコンテストなどです。こうやって雰囲気を盛り上げます。年配から子供のファンまで、本当にいろんな世代が集まっているのがよくわかります。
「子供は希望」
司会者がステージのお客に「どこから来たの?職業は何?」と質問します。それぞれに答えるのですが、一際大きな拍手がおくられる職業がありました。それは学校や幼稚園の先生、子供のケアをする福祉関係の仕事です。子供のために働く人へのリスペクトがものすごくあるのがわかりました。観客の8割は海外の人です。日本のイベントでは見ない光景です。そして子供のファンに粋な計らいがありました。5歳の女の子がダンスコンテストに参加しました。お父さんの影響を受けてSWファンです。可愛らしいダンスを披露して優勝しました。すると司会者がこう言いました。「キミに紹介したい人がいるんだ。ジェニファー!ステージに出てきてくれ」若い女性のスタッフがバックステージから出てきました。「実は彼女、15年前にキミと同じようにステージで踊っていたんだ。そして今、スターウォーズのスタッフとして働いている。キミも大きくなったらここに戻っておいで。待っているよ」長い歴史を持ち世代から世代へと受け継がれている物語だからこそ生まれる「希望」です。
夢そして希望
パネルでジャージャービンクス役のベストさんが自分が子供の頃の話をしていました。ニューヨークのブロンクス出身の彼は裕福な家庭ではありませんでした。SWの大ファンでグッズも服も欲しかったけれど高くて買ってもらえませんでした。しかし母親が生地屋さんでSWのプリント生地を見つけて買ってきてくれました。母親はそれで枕カバーを作ってくれました。そのことがどれだけ嬉しかったことか。まさに彼にとっての希望となり、いつかはSWに携わりたいと思うようになったと言います。そして今があるのです。子供に夢、そして希望を与える力を映画は持っています。世界中で愛されるSWがどれほどたくさんの人に希望を与えてきたでしょうか。
親子の物語
SWはSF映画の金字塔です。特撮技術や派手なアクション、不思議な力やドロイド、クリーチャーなどのキャラクター、宇宙船のクールなデザイン。その後の映画に大きな影響を与えています。ただ物語のテーマは親子、家族です。親子愛、家族愛の物語なのです。家族であるが故の葛藤、愛憎、後悔、様々な感情が描かれていきます。シリーズ、そしてスピンオフも含め終始貫かれています。家族という名の希望を見せているのです。
SWについては、まだまだ語りたいことは山ほどあるのですがブログではここまで。読んでいただきありがとうございます。また次回からは別のテーマで語ります。