チームワーク

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世界で20人だけのアスリートの中に日本人がいます。モータースポーツF1の世界です。鈴鹿グランプリを見てきました。このレースからトップチームのレッドブルに昇格した角田選手の応援です。実は半年前にチケットなど観戦準備は整えていました。その時点では弟チームのレーシングブルズのドライバーでした。このタイミングでトップチームへの昇格、デビューが決まりました。今回は現地観戦で感じたことを語ります。

知らない方、興味の無い方には何のことやらだと思います。それでも「アイルトン・セナ」の名前は聞いたことがあるでしょう。伝説のF1ドライバーです。彼と鈴鹿そしてホンダはその伝説を形作る重要なピースです。その歴史の延長線上に角田選手が立ったのです。レッドブルは世界チャンピオンでNO1ドライバーのマックス・フェルスタッペン選手のチームです。その相棒に角田選手が選ばれたのです。パワーユニット(エンジン)はホンダです。(経緯はここでは省略します。知りたい方はぜひ調べてみてください)過去にも中嶋悟さんをはじめF1に挑戦したドライバーは何人もいますが、トップチームのレギュラードライバーは初めての快挙です。と言いながら今回語りたいのは、角田選手の活躍ではありません。F1という世界最高峰のモータースポーツに学ぶことです。

「素晴らしい仕事」

レッドブルチームを統括するホーナーさんの言葉です。F1の魅力はレースだけではありません。むしろ周辺のゴシップも含めた人間模様こそが魅力です。それを知ることで目の前を時速300キロ以上で疾走するF1カーの見え方が違ってきます。その人柄を垣間見ることができるのがレースの前後に開催されるトークショーです。10分ほどのとても短い時間ですが生で見ることで分かることがたくさんあります。ステージに登場する時の立ち振る舞いやコメントで使う言葉、表情などです。

ドライバー、チーム代表など様々な人が登壇した中で印象に残ったのがホーナーさんです。Netflixのドキュメンタリーではヒールの印象が強い人です。それでもリーダーの資質を垣間見ることができました。「代表としての様々なプレッシャーにどう対処しているか」という質問に「スタッフ全員の素晴らしい仕事のおかげでプレッシャーを感じることはない」と答えていました。「常に自分ではなくチームの事を考えている」というメッセージだと私は受けとりました。

数百人のスタッフが世界中を飛び回って開催されるF1はサーカスにも例えられます。そのチームをまとめて素晴らしいチームワークを引き出すリーダーシップの資質は何でしょうか。ドジャースのロバーツ監督やサッカー日本代表の森保監督もタイプは違いますがその資質を備えています。

明確なゴールと原則を提示するシンプルで強い「言葉」

リーダーが備えるべき資質のひとつだと思います。力のある言葉でチームを同じ目的に向かわせる事です。大谷選手の「あこがれるのをやめましょう」は正にこの言葉でした。今回のF1観戦でまた多くの学びを得ました。今年は角田選手の話題もあり3日間で26万人の観客が集まりました。たった20台、20人のF1カーとドライバーを見るためにです。3割が海外からのお客さんでした。究極の非日常とも言えるF1の世界とその魅力をもっと多くの日本人が楽しめると良いですね。

今回はここまでです。読んでいただきありがとうございました。また次回もお楽しみに。


“チームワーク” への1件のコメント

  1. 伸幸 林のアバター
    伸幸 林

    先日、NHKプロジェクトXで、HONDAのF1レーシングチームの世界一への挑戦が放送されて大きな感動がありました。本当に「素晴らしい世界」でした。

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